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戦間期日本における魚類消費量の新推計(1921-40年)
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歴史統計に関するスタンダードとみなされている篠原三代平『個人消費支出(長期経済統計6)』は魚類消費量に関するかぎり,『学術振興会』の推計系列,『鉄道統計資料』とかなり異なっており,その推計の信憑性に疑問をいだかせる.そこで『農林省統計』内地海面鮮魚介漁獲量を原系列として,『港湾統計』鮮魚介移入量のタイムトレンド,及び『学術振興会』推計から,国内魚類生産量と消費量を導いた.これにより,『篠原推計』よりは実態に近い系列を得た.なおアペンディクスでは,従来はほとんど採用されることのなかった内務省土木部『港湾統計』に記載されている魚類貨物(塩乾魚と鮮魚介)をとりあげ,その港湾間移出入数量の不一致データを検討した.結果として,その不一致は特定の港湾間に生じており,大部分の誤差は当時の統計水準から許容範囲にあることがわかったので,上記魚類消費量推計のための資料として利用した.
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