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外資系企業は逃げ足が速いのか?:
事業所の退出と雇用成長率に関する実証分析



権赫旭・伊藤恵子・深尾京司


September, 2005
revised September, 2006


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Abstract
本稿では、『事業所・企業統計調査』の事業所レベル・データを用いて、近年の外資系事業所のプレゼンスを詳細な業種別に集計し、事業所の退出と雇用成長率の決定要因を統計的に検証した。1996年と2001年時点を比較すると、国内全事業所の従業者数総計は、この間に262万人減少したのに対し、外資系事業所(単独50%以上を出資している親会社が海外にある企業の事業所と定義した場合)の従業者数総計は19万人増加した。そして、その増加分の大部分はサービス業における増加であった。また、外資系事業所は退出率も新規参入率も高く、事業所の新陳代謝がより活発な様子が見られた。  さらに、事業所の退出と雇用成長率の決定要因を回帰分析によって検証したところ、事業所の規模や開設年、産業特性をコントロールしても外資系事業所は有意に退出確率が高いとの結果を得た。つまり、「外資系企業は逃げ足が速い」ともいえる。しかし、退出せずに存続した事業所の雇用成長率の分析では、事業所規模や開設年、産業特性をコントロールすると、外資系事業所のほうの雇用成長率が有意に高かった。
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